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医療とアートの関わり

「医者を悩ます前にまず劇場へ行け」
かつて、そんな言葉があったように、
古代ギリシアでは、劇場が病院と呼ばれていました。

宗教全盛の時代には、
「いろんな人の声を伝えすぎてしまうから」と、
演劇やアートが制限されることもありました。

社会の優しさや人間同士の繋がり、
宗教や哲学など人間が縋るものの存在も弱くなり、
これまでは心身に病を抱えた人間がくる場所だった病院に、
寂しさや孤独までも抱えて来る人が増えてしまいました。

私たちは、
アートやエンタメをそんな人たちに向けて作っています。
医療従事者の皆さんがそんな大変なものまで、
全て抱えなくてもいいんだと思うんです。
どうか、我々にも一緒に抱えさせてください。
アート科は、人間誰しもにあるのに見過ごされがちな
感情・感性・感覚をすくいとる
存在や場所になりたいと思っています。

院長がアート科の人間のことを、
「院内で唯一の患者目線を持っている人たち」
と言いました。

まさに、
人間の感情や感覚、言葉に対して
とてつもなく敏感な患者目線の人間が、
そして表現や伝えることを専門とする人間が、
医療現場でなにか共に取り組もうとしていると
思っていただけると良いのかもしれません。
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メンバー

舘そらみ/脚本家・演出家・アートディレクター
東京都出身。TVドラマ・映画の脚本家。政治家を志し慶應義塾大学に進学。国際協力(イラクに病院を建てる)の想いから、医療コンサルの経験を経て、現在は文化面からそれらの思いの実現に取り組んでいる。現在は拠点を定めず、国内外を移動しながら創作活動を行う。
エンタメだけでなく、地方創生や介護用ロボットのキャラクター・会話の設計などアートディレクターとしても活動中。手がけた作品は、ゆうばり国際映画祭で観客賞などを受賞。

坂本遼/舞台美術家
SAI(Scenographic Art Institute / セノグラフィックアート研究所)所属。舞台演劇美術のデザインや製作、映画美術やインテリアなど、空間デザインや表現を幅広く手がける。
フェスティバル/トーキョーでの「移動祝祭商店街」やルワンダの「Ubumuntu Arts Festival」など国内外各分野で活躍。

永井俊朗/プロジェクトマネージャー
学生時代はクロスカントリースキー選手として全日本選手権4位などアスリートとして活躍。
卒業後は建設会社に勤め、広報やHR、企画開発に従事しながら現場管理業務で国土交通省の表彰も受ける。
その後、地方創生やアート事業の企画やプロデュース、広報・マーケターとして活動中。

イセオサム/起業家・プロデューサー
学生起業を経て、2005年に日本テレビ放送網に入社。2008年HALOを共同創業しスマホアプリ事業を展開。写真で一言ボケて(bokete)などプロデュースしたアプリは累計1,000万DLを突破。文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門受賞。
現在はプレイ株式会社の代表取締役として経営者へのアドバイザー業のほか、boketeの企業、自治体コラボを担当。社外取締役を務める株式会社NAVICUSでは企業や自治体のSNSマーケティングをサポート。長野県の御代田町在住。

谷田病院について

谷田(やつだ)病院とは

谷田病院は熊本県甲佐町にある60年以上続く慢性期病院であり、在宅医療をはじめ、地域密着の医療を提供している。
2018年に甲佐町、甲佐町商工会、一般社団法人パレット、肥後銀行、株式会社NOTEと共に、「まちづくり協定」を締結。
「患者や利用者が日々を過ごす地域の質が高まらないと、住民の生活の質(QOL)は高まらない。元気になりたい目的があるからこそ、病気と闘ったり、健康を維持するモチベーションになる。」と考え、各法人と連携しながら、地域の魅力を高める活動を進めている。
「無農薬栽培による入院食の提供」「まちの保健室」「やつだカフェ」「まちかどカフェ」「出前講座」「下横田古民家寮」「NIPPONIA」など、医療の枠を超えた複数の取り組みを通じて、地域づくりの取り組みで築かれてきたコミュニティを活用することで、社会的処方ができる環境を整えている。
病院や介護施設の中だけでは解決しない問題を解決できる糸口が探せる、そんな医療機関を目指している。
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